一人暮らしをしていて、生ごみの保管について悩ましいと感じている方は多いと思います。
敷地や建物内に、24時間365日いつでも出せる専用のごみ置場があればよいですが、そんなケースは稀。通常はごみ収集日までの間、部屋の中で生ごみを保管しておかなければなりません。
今回の記事では、悪臭や害虫に悩まされることなく快適な一人暮らし生活を送るため、生ごみの保管場所や処理についてオススメな方法をご紹介していきます。
生ごみの保管場所について
キッチン
生ごみの大半はキッチンで発生しますので、付近にごみ箱やポリ袋を置いて生ごみを保管している方が多いと思います。
しかし、何も対策を施さず生ごみの量が増えてくると、腐敗が進んで悪臭を放ち始め、三角コーナーやごみ箱周辺をコバエが飛び回る事態に発展してしまいます。
そうならないための保管方法について、後ほどご紹介していきます。
ベランダ
ベランダに生ごみを保管すれば、部屋内での害虫や悪臭発生は防ぐことができます。
ただし、ポリ袋むき出しで保管するとカラスや野良猫の被害を受ける可能性がありますし、蝿等の害虫を誘引しやすく、近隣迷惑にも繋がりかねません。
ベランダなど屋外で保管する場合は、厚手のポリ袋で完全密封のうえ蓋付きの専用のストッカーを準備しましょう。
冷凍庫
生ごみを冷凍庫で凍らせて保存することにより、腐敗の進行を止めることができます。特に雑菌が繁殖しやすい暑い季節には、臭いの発生を抑えるのに有効な手段です。
しかし、この方法は貴重な冷凍庫内のスペースをとってしまうことや、衛生面に対しての不安から抵抗を感じる方もいると思います。
衛生面の対策としては、フタ付きの容器やポリ袋等を用いて完全に密封するなどして、食材に触れないように工夫して分離しましょう。
一人暮らし用の冷蔵庫ではスペースも限られているので、暑い季節においてごみ収集日に生ゴミを出しそびれてしまったり、次回までに間があいてしまったりする時にオススメの方法です。
生ごみの悪臭を抑える効果的な対策7選
生ごみ特有の臭いは「水分」「温度」「栄養」の条件が揃って菌やカビが繁殖し、生ごみを分解する時に発生するものです。
従って、これらの条件をできる限り取り除くことが、生ごみ分解の進行すなわち悪臭の発生を抑えることに繋がります。
では、具体的な方法について1つずつみていきましょう。
水を切る
最も基本的かつ重要なことは、生ごみを捨てる前にできる限り水分を切っておくことです。生ごみ中の水分は腐敗の進行を早め、雑菌の増殖やカビの成長を促す大きな要因となります。
生ごみを捨てる際は、キッチンペーパーや古新聞で包むなどして、しっかりと水分を切っておきましょう。
ちなみに、新聞紙は水分をよく吸収できますし消臭効果もあるのでオススメです。新聞をとっていない場合は、チラシや古雑誌などを代用するとよいです。
ポリ袋の密閉
生ごみをポリ袋に入れる際は、口を固く結び密閉することが大切です。時間が経過すると徐々に臭いはポリ袋の外にも漏れてはきますが、外気に触れることなく腐敗の進行や臭いの発生をかなり抑えることができます。
ポリ袋は百均で販売しているものや、スーパーで無料で提供してもらったものでもOKですが、防臭タイプのポリ袋を活用するとさらに効果的です。
クエン酸や重曹
クエン酸や重曹は、臭いの原因となるバクテリアの活動を抑える効果があります。クエン酸はアルカリ性の臭い、重曹は酸性の臭いを中和させるのに有効。
生ごみに直接振りかけるか、水に溶かして霧吹きスプレーすればOK。これらは100円ショップなどで手軽に入手できるので、とてもコスパ大の対策です。
コーヒー・お茶の出がらし
実は、コーヒー・お茶の出がらしにも消臭効果があります。自宅でコーヒーやお茶をよく飲む方は、そのまま捨てるのではなく、生ごみが入っているポリ袋に振り撒いておくとニオイ対策になります。
惣菜・弁当の容器の洗浄
意外に悪臭の要因となっているのが惣菜や弁当等が入っていた容器。食べた後そのまま洗わずに捨てる方が多いと思いますが、少量の食べ残しであっても放置しておくと悪臭発生の素となるのです。
私は他の食器を洗った後、同様に容器を洗いちゃんと乾かしてからポリ袋に入れ、資源ごみとして出しています。
そこまでするのが面倒な方も、容器に付着した食べかすを落とすだけでも違いますので、軽くささっと水で洗い流しておきましょう。
生ごみ処理機
もし予算が許すなら、生ごみ処理機の購入を検討するのも一つの方法です。生ごみ処理機は、生ごみを乾燥させ微生物の力を利用して分解することで、臭いだけでなくごみ自体の量を減らすこともできます。
初期及び維持管理には負担がかかりますが、日々発生する生ごみの問題を一気に解決してくれる優れものですので、導入を検討してみるのもよいかと思います。
段ボールコンポスト
そこまで予算をかけられない方は、段ボールコンポストと呼ばれる方法があります。コンポストとは、微生物の働きにより生ごみなどの有機廃棄物を分解・発酵させてできる堆肥のこと。
少し手間がかかりますが、生ごみを堆肥に変えることができる環境に優しい、自家製できるニオイ対策となります。
詳細については、以下の動画でわかりやすく解説されているのでご参照ください。
さいごに
今回は、一人暮らし生活の中でも厄介な生ごみの臭いや害虫発生の防止策として、オススメな保管や処理方法についてご紹介してきました。
これらの対策をとりいれることで、少しでも快適な一人暮らし生活を送る一助になれば幸いです。