今回の記事では、電子レンジとオーブンレンジの違いやそれぞれのメリットと・デメリットを解説し、どちらが一人暮らしに適しているか考察していきます。
自分に合ったモデルを選ぶためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
電子レンジとオーブンレンジの違い
電子レンジとオーブンレンジの機能や用途などの違いをみていきます。
電子レンジの主な特徴
電子レンジの主な機能は加熱と解凍です。料理を温めたり、冷凍された食品を解凍したりするのに便利です。
価格もお手頃なものが多く、一人暮らしに最適なシンプルなものから多機能なものまで品揃えが豊富。
マイクロ波を用いて食材の内部から加熱するしくみとなっており、使える容器は約140℃以上の加熱に対応できる他プラスチック製の容器や耐熱ガラス、陶器となります。
電子レンジのメリット
電子レンジのなメリットは以下のとおりです。
- 調理時間を短縮できる
- 余分な脂分を除去できる
- 清掃が簡単
調理時間を短縮できる
電子レンジの大きなメリットの1つは、食材を素早く加熱できるため調理時間が短くなること。電磁波を利用して食材を内部から加熱するため、手間をかけずに温かい食事を素早く用意できます。
特に、多忙な一人暮らしの方には、野菜の下処理や冷凍肉の解凍など、調理の時間を大幅に短縮することができます。
余分な脂分を除去できる
電子レンジを使うことで、加熱中に食材から脂が溶け出すため、余分な脂分を減らすことができ、カロリーを抑えた食事の調理が可能。
清掃が簡単
電子レンジ対応の耐熱ボウルや皿を使用すると、調理後もそのまま食卓に出せるため、後片付けが楽になります。
電子レンジのデメリット
続いて、電子レンジのデメリットをみていきましょう。主には以下の3つが挙げられます。
- 温度調節が難しい
- 加熱のムラが生じやすい
- 複数食材の同時加熱に不向き
温度調整が難しい
電子レンジの最大のデメリットは、温度調整が難しい点です。急速に内部から食材を加熱する仕組み上、低温で均一に加熱する必要がある料理には向いていません。
例えば、プリンのようなデリケートな料理は、電子レンジで加熱すると固くなりすぎたりします。また、牛乳やチョコレートの加熱時、温めすぎると沸騰してコップから溢れてしまうことがあるので注意が必要です。
加熱のムラが生じやすい
加熱にムラが生じやすい点も電子レンジのデメリットとして挙げられます。
例えば、カレーを容器に入れて電子レンジで温めると、表層は煮えたぎったようになっているのに、中身は冷たいままだったりします。これも内部から加熱する電子レンジのしくみによるものです。
食材のサイズが大きくなるほど、部分的に過熱してしまうなど均一に調理するのが難しい傾向があります。
複数食材の同時加熱に不向き
多くの食材を同時に加熱しようとすると、ムラが発生しやすく均一に温めることが難しくなります。適切な量を守って加熱することが重要であり、複数の食材を一度に処理するのには向いていません。
一人暮らしに最適な電子レンジの選び方
さて、電子レンジのメリット・デメリットを理解したうえで、購入する際のポイントについてご紹介していきます。
電子レンジの容量を選ぶ
一人暮らしのための電子レンジを選ぶ際、最初に考慮すべきポイントは容量。約16~20リットルの容量が扱いやすく、狭いスペースにも収まりやすいのでおすすめです。
電子レンジのモデルタイプを選ぶ
次に重要な選択ポイントはレンジのタイプです。基本的な電子レンジは温める機能に特化していますが、オーブンレンジは焼き料理も可能で、自炊を頻繁に行う方や多様な料理を楽しみたい方にはオーブンレンジがおすすめです。また、お菓子作りが趣味の方にもオーブン機能が役立ちます。
電子レンジの設置スペースを考慮する
電子レンジを選ぶ際には、十分な放熱スペースの確保も重要です。電子レンジを設置する際には、本体だけでなく、適切な放熱を考慮して周囲に最低10cmの空間を確保することが望ましいです。壁に設置可能なモデルを選ぶとスペースを有効に活用できます。
電子レンジのドア開閉方式を選ぶ
電子レンジ選びの最後のポイントは扉の開閉方式です。縦開きと横開きのどちらかを選べますが、縦開きは多方向からアクセスできる一方で、高所に設置すると扉の操作が難しくなることがあります。横開きはどの高さでも使いやすく、シンプルな操作でアクセスできますが、扉を全開にするには横にスペースが必要になります。
オーブンレンジの主な特徴
加熱・解凍に加えて焼く機能(オーブン、グリル)が備わっています。電子レンジと同様の使い方ができるほか、パンやクッキーを焼いたり、焼き魚やローストチキン等の調理も可能。
価格は電子レンジより高く数万円前後が主流です。耐熱ガラス製容器や陶器のほか、ステンレス製・アルミ製などの金属製容器も使えるのが特徴。
以上のように、電子レンジは加熱機能に特化しているのに対し、オーブンレンジは焼きやグリル機能を加え、さらに多様な料理が可能です。スイーツ作りや本格的な料理を楽しみたい方には特におすすめです。
オーブンレンジのメリット
オーブンレンジの主なメリットは以下の通りです。
- 加熱と焼きの両方が可能
- スペースを効率的に利用できるコンパクトさ
加熱と焼き機能の提供
オーブンレンジの最大の魅力は、通常の電子レンジ機能に加えて焼き機能が備わっていることです。これにより、グラタンやローストチキン、パンやケーキなど、家庭で手軽に多様な料理を作ることができます。
この焼き機能により、料理のバリエーションが増え、家庭料理がより楽しくなります。
スペース効率の良さ
オーブンレンジのもう一つの大きな長所は、そのコンパクトさにあります。特にスペースが限られている狭いキッチンにおいて、一台で複数の機能を備えることは大きなメリットです。
オーブンと電子レンジの両方の機能を持つことで、限られたスペースでも多彩な料理が可能になります。これは特に一人暮らしのキッチンに最適です。
オーブンレンジのデメリット
オーブンレンジの主なデメリットは以下の通りです。
- 価格お手頃ではない
- 使用頻度の低さ
高価
オーブンレンジの主な短所の一つは、その価格がお手頃ではない点です。多機能性を提供するため、通常の電子レンジよりも価格が高くなります。
ただし、機能に応じて価格帯が異なるため、メーカーや機能にこだわりがなければお手頃なモデルを選ぶことも可能です。
使用頻度の低さ
オーブン機能を頻繁に使用しない場合、オーブンレンジは短所となることがあります。特に一人暮らしの場合、毎日の料理でオーブンの使用頻度が低くなることも考えられます。
外食が多い人やシンプルな料理を好む人にとっては、基本的な電子レンジの方がより適している場合があります。
どちらもそれぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の料理スタイルに合わせて選びましょう。