160Whバッテリーは何時間持つ?飛行機への持ち込み可否を調査

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160kwバッテリーは何時間持つ? ガジェット

旅行やアウトドア、防災グッズとして人気が高まっている「ポータブル電源」や「大容量モバイルバッテリー」。

中でも「160Wh」という数字をよく見かけるけれど……
「結局どのくらい使えるの?」「飛行機に持ち込めるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?

たしかに、160Whといわれても、数字だけではなかなかピンとこないですよね。
実際のところ、ノートPCやLEDランタンの充電、防災グッズとしての活用など、私たちの生活のさまざまな場面で頼もしい存在になってくれます。

とはいえ、飛行機に持ち込む際には航空会社によるルールもあるので、「うっかりルール違反」にならないための知識も大切です。

この記事では、

  • 160Whバッテリーってどんなもの?

  • 実際どのくらいの時間使えるの?

  • 飛行機に持っていけるの?使ってもいいの?

といったポイントを解説していきます。

ご自宅での防災準備や、これから旅行・アウトドアを考えている方にも、きっと役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

そもそも160Whバッテリーとは?

Wh(ワットアワー)とは何を示す?

バッテリー容量を表すときに出てくる「Wh(ワットアワー)」という単位、普段あまり見慣れない方も多いかもしれません。これは一言でいうと、「どれくらいの電力を、どのくらいの時間使えるのか」を示す目安です。

例えば1Whは「1ワットの電力を1時間使える」という意味。これを160Whに置き換えると、理屈の上では「160ワットを1時間」「80ワットを2時間」使えるイメージになります。

もちろん実際には変換ロスや周囲温度の影響があるので、ここではあくまで“ざっくりとしたイメージ”と思っておいてください。

160Whのバッテリー容量のイメージ

「160Wh」と言われてもピンと来ない…という方のために、もう少しかみ砕いてみます。160Whがあれば、日常でよく使うモバイル端末から、ちょっとした家電までけっこう幅広くカバーできます。

  • ノートパソコン:機種にもよりますが、約2〜3回のフル充電が可能。長時間のテレワークや出張の移動中でも安心です。
  • スマートフォン:おおよそ10回前後の充電ができるので、家族旅行やフェス、災害時の情報確保にも向いています。
  • ポータブル扇風機・LEDランタン:低出力のものなら丸一日動かしっぱなしでもOKなこともあり、キャンプや車中泊、停電時の備えとして心強い存在です。
  • タブレット・デジカメ:旅行先で写真や動画を撮りまくっても、現地で何度か充電できるだけの余力があります。

このように160Whのバッテリーは、いわば「持ち運びしやすいのに、意外とたっぷり使える」という中間サイズ。大げさすぎず、でも心許なくもない、ちょうどよい容量帯といえます。

100Whとの違い・200Whとの比較

100Wh未満のバッテリーは、多くの航空会社で手続き不要で機内に持ち込める標準サイズとして扱われています。いわゆる一般的なモバイルバッテリーはこのクラスですね。

一方で100Whを超えて160Wh以下になると、国際的なガイドラインでは「機内持ち込みならOKだけど、航空会社の承認が要る」扱いがベースです。

日本の主要航空会社(JAL・ANAなど)は2025年時点で「100Wh超〜160Wh以下は、機内持ち込みのみ可・1人2個まで・預け入れ不可」という運用をしており、オンライン申請を求めないケースも多いです。

かつては「200Whくらいまでなら…」という説明を見かけることもありましたが、現在の旅客機では160Whを超えるリチウムイオンバッテリーは持ち込み・預けとも不可とする会社が大半です。つまり「飛行機で持ち運べるギリギリの大容量」は160Whと思っておくと安全です。

160Whバッテリーの使用時間はどれくらい?

消費電力別の使用時間早見表

160Whといっても、使う機器の消費電力によって持ち時間は大きく変わります。

ここでは目安の表を出しておきますが、これは25℃前後・新品・変換ロスが少ない条件での「最大に近い」数値だと思ってください。実際のアウトドアや真夏・真冬の環境では1〜2割短くなることもあります。

機器の消費電力 おおよその使用時間 参考機器例
10WのLEDライト 約16時間(実使用で12〜15時間前後) USB式ランタンやテントライト
20Wのミニ加湿器 約8時間(実使用で6〜7時間前後) 車載・卓上加湿器
30Wのミニ冷蔵庫 約5時間 ポータブル保冷庫
50Wの小型テレビ 約3時間 車載テレビ・屋外用テレビ
60WのノートPC 約2.5時間 一般的な13〜15インチPC
100Wの炊飯器(小型) 約1.5時間 1〜2合炊きタイプ

このように、同じ160Whでも「どのくらいのワット数を使うか」で持ち時間が変わります。使う前に一度、使いたい機器の定格消費電力(W)を確認しておくと「思っていたより早く切れた…」が防げます。

代表的な使用機器

  • ノートパソコン:外出先・車内・空港ラウンジなどでもしっかり作業
  • ドローン:フィールドでのバッテリー充電に使いやすいサイズ
  • ポータブル冷蔵庫:夏場のキャンプや車中泊で飲み物を冷やすときに便利
  • デジカメやアクションカムの充電:撮影旅行での予備電源に
  • USB扇風機やLEDランタン:停電・防災用の非常電源としても使える

使用環境による変動

  • 冬の屋外など低温環境では容量が下がりやすいため、余裕をもって使う。
  • 夏場の車内放置など高温多湿の場所は劣化が進みやすいので避ける。
  • 充放電を繰り返すと、どうしてもバッテリーの実容量が少しずつ減っていく

「カタログ値ぴったり使える」とは考えず、実際には7〜9割ぐらい使えれば御の字という気持ちでいると、現場で困りにくくなります。

 飛行機に160Whバッテリーは持ち込める?

国際民間航空機関(ICAO)とIATAのルール

リチウムイオンバッテリーの航空機での取り扱いは、ICAOやIATAが示すガイドラインに基づいています。ざっくりいうと次のようなラインです。

  • 100Wh以下:多くの場合、事前申請なしで機内持ち込みOK
  • 100Wh超〜160Wh以下:機内持ち込みのみ可。航空会社の承認が必要とされるのがベース。1人2個までが多い
  • 160Wh超:旅客機では不可としている会社がほとんど

これは発火や短絡事故を防ぐための安全基準であり、飛行中の安全性を最優先にしたルールです。

国内航空会社(JAL・ANAなど)の対応

日本の主要航空会社であるJALやANAでも、160Wh以下のバッテリーについては条件付きで持ち込みを認める運用をとっています。

  • 100Wh超〜160Wh以下は1人あたり最大2個まで持ち込み可(予備バッテリーの場合)
  • 機内持ち込みのみで、預け入れ手荷物には入れられない
  • 端子部分はショートしないようテープなどで絶縁しておくのが望ましい
  • 可能なら機器に装着した状態で持ち込むと確認がスムーズ

手荷物・預け荷物の扱い

バッテリーは絶対に預け荷物には入れないでください。
貨物室では万が一発熱したときにすぐ対応できないためです。

  • 手荷物の中でぐらつかないように固定する
  • 鍵やコインなどの金属と接触しないよう端子を絶縁する
  • 一部の航空会社では頭上の収納棚に入れず、座席前に置くよう求めているので、現場の案内に従う

飛行機内での使用・安全対策

飛行中に使える?

最近は電源コンセントやUSBポート付きの機材が増えており、「機内でも充電したい」というニーズに対応が進んでいます。ただし、一部の航空会社では「モバイルバッテリーやポータブル電源の機内使用・充電」を禁止または制限しているケースもあります。

  • 離着陸時はもちろん使用を控える
  • 機内アナウンスやCAさんの指示があったら必ず従う
  • テーブルに出しておくときも落下・転倒しないようにする

発熱・破損のリスク

もし

  • いつもより熱い
  • 膨らんでいる・変形している
  • 焦げたようなにおいがする

といった違和感があったら、すぐに使用を中止して、必要ならクルーに伝えましょう。

まとめ

  • 160Whバッテリーは、ノートPCや小型家電にも対応できるちょうどいいサイズ感で、日常・旅行・キャンプ・防災のどれでも使いやすい。
  • 100Wh超〜160Wh以下は多くの航空会社で「機内持込みのみ・1人2個まで・預け不可」という運用が主流です。
  • 使用時間は機器の消費電力・気温・変換ロスで大きく変わるので、カタログ値の7〜9割くらいで考えておくと安心です。
  • 高温・湿気・衝撃を避け、端子を絶縁して運ぶことで、安全に長く使えます。

大切なのは、「安全に・正しく使う」という一点です。

本記事の内容は2025年11月2日時点の一般的な情報に基づいています。リチウムイオンバッテリーの機内持ち込み条件・個数制限・機内での使用可否は、航空会社・路線・機材・出発国の危険物規制によって異なります。

最終的にはご利用になる航空会社の最新の案内・規約が優先されますので、搭乗前に必ず公式サイトやカスタマーサポートでご確認いただけましたら幸いです。

本記事に記載の製品は同名でも容量・仕様が変更されることがあります。購入前・持ち込み前には「Wh表記」「PSEマークの有無」「航空機持ち込み可否」の3点を確認してください。

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