お盆の帰省前に|留守中の住まいを守る防犯対策8選

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帰省前に玄関の施錠を確認する家族 生活

「お盆の帰省、楽しみだけど家を数日空けるのが少し心配」。
そんな不安を感じたことはありませんか。
実は、お盆と年末年始は1年で最も空き巣被害が増える時期
長期不在の家が増えることを、侵入者側もよく知っているからです。
結論からお伝えすると、出発前の30分でできる「不在を悟らせない工夫」と「侵入に時間がかかる家づくり」の2本柱で、リスクは大きく下げられます。
この記事では、建物の防犯設計にも関わってきた立場から、お盆の帰省前にやっておきたい防犯対策8選を、マンション・戸建て別の注意点も含めてわかりやすく解説します。

帰省前にやること8選

帰省前の防犯対策8選の全体像

まず全体像です。出発前のチェックリストとしてお使いください。
  • ①すべての窓・玄関の施錠確認(補助錠があればなお良し)
  • ②郵便物・新聞を止める(不在のサインを消す)
  • ③タイマー照明で在宅を演出する
  • ④SNSに「今から帰省」を投稿しない
  • ⑤ベランダ・庭の足場になる物を片付ける
  • ⑥雨戸・シャッターの使い方を考える(閉めっぱなしが逆効果の場合も)
  • ⑦貴重品の保管場所を見直す
  • ⑧近隣・管理人への一声(可能なら)
ここから、それぞれの理由とやり方を順に見ていきます。

①施錠の徹底|侵入経路の6割は「窓」

窓のクレセント錠と補助錠の確認

警察庁の統計によると、住宅への侵入経路で最も多いのはです(2026年7月時点の公表データ)。
玄関はしっかり施錠しても、トイレや浴室の小窓、2階の窓が無施錠だったというケースが少なくありません。

出発前の施錠チェック手順

  1. 玄関・勝手口の施錠(ダブルロックがあれば両方)
  2. リビング・寝室の掃き出し窓のクレセント錠
  3. トイレ・浴室・キッチンの小窓(見落とし多発ポイント)
  4. 2階の窓(「2階だから大丈夫」は禁物。足場があれば侵入されます)
クレセント錠は本来「気密のための金具」で、防犯性は高くありません。
サッシに取り付ける補助錠(1個500〜1,500円)を追加すると、侵入にかかる時間を大幅に増やせます。
侵入に5分以上かかると、約7割の侵入者が諦めるという調査結果もあります。

②郵便物を止める|「不在のサイン」を消す

郵便物が溜まらないポスト管理

ポストから新聞や郵便物があふれている家は、「数日誰もいません」と貼り紙をしているようなもの。
  • 新聞:販売店に連絡すれば配達を一時止められます(電話1本・無料)
  • 郵便:郵便局の「不在留置き」を申し込むと最長30日間局で預かってもらえます(窓口またはWebで手続き)
  • 宅配便:ネット通販の配達予定がないか出発前に確認。置き配指定は帰省中だけ解除

③タイマー照明|1,500円でできる在宅演出

タイマー照明による在宅演出

夜、何日も真っ暗な家は不在が一目で分かります。
そこで有効なのが、コンセントタイマーやスマートプラグで照明を自動点灯させる方法です。
  • コンセントタイマー(1,000〜1,500円):設定した時刻に照明をオンオフ。電気工事不要で挿すだけ
  • スマートプラグ(1,500〜3,000円):スマホから遠隔操作も可能。日によって点灯時間を変えられるため、より自然な演出に
リビングの照明を19時〜23時ごろに点灯させるだけでも、外から見た印象は大きく変わります。

④SNS投稿は帰宅後に|「今から帰省」は危険信号

帰省中のSNS投稿の注意

意外と見落とされがちなのがこれです。
「今から実家に帰ります」「家族旅行中です」のリアルタイム投稿は、「今、自宅は無人です」と公開しているのと同じです。
  • 帰省や旅行の投稿は帰宅後に「行ってきました」形式
  • 位置情報付きの投稿は特に注意
  • お子さんのSNS利用にも同じルールを共有しておくと安心

⑤ベランダ・庭の片付け|足場と死角を作らない

足場になる物を片付けたベランダ

建物の防犯で重要なのは、「登れる足場」と「隠れられる死角」をなくすことです。

マンションの場合

  • ベランダに脚立・物置・大きめのプランターを置かない(隣戸や上階への足場になる)
  • 1〜2階の住戸は特に、面格子やベランダ周りの整理を念入りに

戸建ての場合

  • カーポートの屋根・物置・室外機が2階への足場になっていないか確認
  • はしご・脚立は屋外に置きっぱなしにしない(施錠できる場所へ)
  • 砂利敷きの通路は音が出るため防犯に有効

⑥雨戸・シャッターは「全部閉め」が逆効果のことも

雨戸・シャッターの使い分け

「防犯のために雨戸を全部閉めて出かける」という方は多いのですが、実は一長一短があります。
  • メリット:窓ガラス破りを物理的に防げる
  • デメリット:昼間も閉まったままの雨戸は、長期不在のサインになり得る
おすすめは「使い分け」です。
  • 人目につきにくい裏手・side面の窓:雨戸・シャッターを閉める
  • 道路から見える正面の窓:レースカーテンのみ閉めて、タイマー照明と組み合わせる
台風シーズンでもあるお盆前後は、雨戸の開閉チェックを兼ねて動作確認しておくと一石二鳥です。

⑦貴重品の保管|「寝室のタンス」は最初に狙われる

貴重品の分散保管

侵入者が最初に向かうのは、寝室のタンス・クローゼット・鏡台の引き出しと言われています。
「見つけやすい場所」に現金や通帳をまとめて保管するのは避けましょう。
  • 多額の現金は帰省前に口座へ
  • 通帳と印鑑は別々の場所に保管
  • 貴金属類は簡易金庫(床固定式が理想)や貸金庫の検討を
  • 車の鍵・自転車の鍵も玄関に吊るしっぱなしにしない

⑧近隣・管理人への一声と、プラスアルファの備え

近隣への声かけと見守りカメラ

信頼できるご近所さんや管理人さんに「数日留守にします」と伝えておくと、異変に気づいてもらえる可能性が高まります。
マンションなら管理人さんへ、戸建てなら町内の付き合いのある方へ。無理のない範囲でOKです。

予算があれば:見守りカメラという選択肢

近年は1台5,000円前後の屋内カメラでも、スマホから映像確認・動体検知通知ができます。
玄関やリビングに1台置いておくだけで、外出先から様子を確認できる安心感は大きいもの。
賃貸でも工事不要で設置できるため、帰省・旅行が多いご家庭には費用対効果の高い投資です。

よくある質問(帰省中の防犯Q&A)

帰省中の防犯のよくある質問

Q1. 何日以上の不在から対策が必要ですか?

1泊2日でも基本の施錠・郵便対策はやるべきですが、2泊以上なら8選すべての実施をおすすめします。
被害統計上、不在期間が長いほどリスクは上がります。

Q2. マンションの高層階でも対策は必要?

必要です。
高層階は侵入リスク自体は低いものの、オートロックの共連れ(住人の後ろについて入る手口)による玄関からの侵入は階数に関係ありません。
玄関のダブルロックと、在宅演出は高層階でも有効です。

Q3. 防犯フィルムは効果がありますか?

ガラス破り対策として有効です。
ただし、効果が高いのはCPマーク付きの防犯フィルム(貫通に5分以上耐える性能)で、施工も含めると窓1枚あたり1〜3万円程度。
まずは補助錠+タイマー照明から始めて、長期的な備えとして検討するのが現実的です。

Q4. 帰省中に台風が来そうなときは?

お盆は台風シーズンと重なります。
出発前にベランダの飛びやすい物(物干し竿・スリッパ・プランター)を室内へ入れておきましょう。防犯の片付けと兼ねられます。
窓の台風対策は、別記事で詳しく解説予定です。

まとめ

最後に、記事のポイントを整理します。
  • お盆は1年で最も空き巣が増える時期。「不在を悟らせない」+「侵入に時間をかけさせる」の2本柱で守る
  • 施錠は小窓と2階まで。補助錠500円の追加で侵入時間を稼げる
  • 新聞・郵便を止め、タイマー照明で在宅を演出
  • 帰省のSNS投稿は帰宅後
  • ベランダ・庭の足場と死角をなくす
  • 雨戸は「全部閉め」より場所による使い分け
  • 貴重品は分散保管。見守りカメラも1台5,000円前後から

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