一人暮らしをしていると、家事の中でもアイロンがけは特に面倒と感じるものの1つです。
忙しい毎日の中で、服のシワをアイロンで伸ばす時間を捻出するのはなかなか大変。ただでさえ狭い部屋の限られた場所に、アイロンとアイロン台を収納するのも一苦労です。
今回は、アイロンを使わずとも日常生活に支障をきたすことなく、快適に過ごすためのアイデアを紹介していきます。
一人暮らしにアイロンは不要?デメリットを考察
一人暮らしにアイロンが必要なのか? まずは、デメリットに注目していきます。
一人暮らしでは帰宅後のプライベートの時間を大切にしたいもの。アイロンがけは1枚ずつしかできないので、意外に時間がかかるものです。
温度設定を間違えれば衣服に深刻なダメージを与えてしまいますし、火傷を負うリスクもあるので、1つ1つ慎重な作業を伴います。貴重な時間をこのような面倒なアイロンがけに割きたくはありません。
特にワンルームや1Kに住んでいる場合、収納スペースが非常に限られています。アイロンを使わなければ、アイロンとアイロン台の収納場所を確保する必要も無くなります。
アイロン不要の衣服を選ぶべし
前項でアイロンのデメリットをお話してきましたが、解決手段の1つはシワになりにくい衣服を選ぶことです。
シワになりにくい衣服
アイロンを使わなくてもすむよう、シワになりにくい素材で作られた衣類を選ぶことが重要です。
素材としては、ポリエステル、ナイロン、ウール、カシミヤ、レーヨン、テンセルがしわになりづらいので、アイロンが無くてもすぐに着ることができます。
シンプルなデザインのTシャツやスウェットは、シワが目立ちにくく速乾性のある素材を選ぶと、乾燥時間も短縮できます。
シーン別に着こなすアイロン不要の服
カジュアルな場面では、ポリエステルやナイロン製のトップスやアウターが適しており、オフィスでは形状記憶機能のあるスラックスやワイシャツがおすすめです。
自宅でリラックスする時間には、スウェットやパーカーのようなカジュアルウェアが最適。これらはシワに強くお手入れも簡単ですよ。
アイロンの手間を省く洗濯法
続いて、シワになりにくくアイロンが要らなくなる洗濯の方法についてご紹介していきます。
洗濯機の推奨設定
衣類のシワを最小限に抑えるために、洗濯機の設定と準備に工夫が必要です。以下のポイントに注意しましょう。
- 洗濯機の「弱洗い」「ソフト」設定を選ぶ。
- 脱水時間を短めに設定し、衣類がシワになるのを防ぐ。
- 洗濯物を詰め込み過ぎず、適度な空間を確保する。
- 柔軟剤を使う。
これらの設定を行うことで洗濯後の衣類のシワが減り、乾燥後はアイロンの手間を大幅に削減できます。
洗濯ネットによる衣服の保護
洗濯ネットは衣類を保護するだけでなく、シワを最小限に抑える効果もあります。シャツやブラウス、スカートなどは洗濯ネットに入れて洗うことで衣類間の摩擦を減らし、シワがつきにくくなります。
衣服に合ったサイズのネットを選び、ジッパー付きは開閉もスムーズに行えるのでおすすめです。このちょっとした一手間を加えることで、衣類のしわやダメージを軽減し長持ちさせることができます。
乾燥機の有効活用
乾燥機を使う時、シワを最小限に抑えるために「低温」や「エアフラッフ」の設定が効果的です。
高温で乾燥させると衣類が縮んでしまい、シワが深くなる恐れがあります。低温設定でじっくり乾燥させることで、衣類の形を整えつつシワも防げます。
完全に乾燥させず、少し湿り気を残した状態でハンガーにかければシワもつきにくいです。
乾燥ボールを使うと、さらにシワが付きにくくなります。乾燥機を用いる時に、これらの一工夫を食わることでシワを最小限に抑えられるので、是非お試しください。
シワのつきにくい干し方
洗濯した後は衣類をすぐに洗濯機から取り出し、ハンガーにかけることがポイント。洗濯機内で長時間放置するとシワがつきやすくなるからです。
衣類を干す前には軽く叩いてシワを手で伸ばし、風通しの良い場所で干すと早く乾燥させましょう。適切な間隔を保ち、空気の流れを促進することで乾燥ムラを防ぐことができます。
シャツやブラウスは、肩のラインにフィットするハンガーにかけて干すとシワが入りにくくなります。形状記憶ハンガーを使用すると、衣類の形状がきれいに保持されます。
パンツやスカートは、ウエスト部分をクリップで挟むハンガーで干すことで、重力により自然にシワを伸ばすことができます。
シワ予防の収納法
衣服を収納する際、シワを最小限に抑えるために整理の仕方が重要です。クローゼットや引き出しの空間を効率よく使いながら、服が詰め込まれすぎないように気を付けて配置しましょう。
季節ごとに服を選び、よく着る服とそうでない服を分けて保管することで、服が取り出しやすくなりシワを防ぎやすくなります。
ハンガーの選定
ハンガーの選び方と使い分けも、シワ予防には欠かせません。例えば、肩の形にフィットする厚手のハンガーを使うと、シャツやブラウスの肩部分のシワが防げます。
スーツやコートには、形を保つための専用ハンガーが効果的です。パンツやスカートは、クリップハンガーでウエストを挟んで吊るすと、重力でシワが自然に伸びます。
滑り止め付きハンガーを使用すると、服が滑り落ちずにキレイに保つことができます。
たたみ方
衣服のたたみ方にも工夫が必要です。たたむ前に衣服を軽く叩いてシワを伸ばし、シャツやTシャツは袖を内側に折りたたみ、縦三つ折りにするとコンパクトに収納しながらシワを防ぐことができます。
パンツやスカートは縫い目に沿ってきちんとたたむことで、形を保ちながらシワを防げます。たたむ際は、服を押し潰さないようにふんわりとした状態を保つことがポイントです。
収納法
クローゼットの整理整頓もシワ予防には欠かせません。適度なスペースを確保し、服を詰め込みすぎないようにすることで、通気性が良くなりシワがつきにくくなります。
クローゼット内を色や種類ごとに整理すると、服の取り出しもしやすくなります。季節ごとの衣替えを実施し、あまり着ない服は収納ボックスで保管することでクローゼットを効率的に活用できます。
しわを伸ばす便利グッズ
シワ取りスプレー
シワ取りスプレーは、衣類に直接スプレーすることで繊維を柔らかくし、手で軽く引っ張るだけでシワを解消します。
使用方法はとてもシンプル。
- シワが気になる箇所にスプレー
- 手で形を整えて引っ張る
- 数分間乾燥させる
サイズも小さいので、旅行先や出張先に携帯しても便利です。
スチーマー
スチーマーは、高温の蒸気を使って衣類のシワをのばしてくれる便利アイテム。
使い方も簡単で、スチーマーに水を入れて加熱気になるシワに蒸気を当てるだけ。シャツやブラウスだけでなく、スーツやコートなど厚手の衣類にも利用できます。
ヘアアイロン
ヘアアイロンは、襟や袖口、ポケットの周りなど、小さなシワを取るのに使えます。
使用する際は、ヘアアイロンの温度を低めに設定してシワが気になる部分にゆっくりと滑らせるように当てます。
これらのアイテムを使用すれば、アイロンが無くてもシワを伸ばすことができます。一人暮らしでアイロンの取得に迷われている方は、是非ご参照いただけたら幸いです。